2016年2月21日(日)、アラムナイハウスにおいて、第22回心理臨床家の集いが開催されました。ICUの学部や大学院で学んだ後、様々なスタイルで心理臨床に関わっているメンバーにより、毎年、学び、相互交流や親睦を目的とした集いの場が開催されております。
今年度の集いのテーマは「心理職 資格と養成の課題:これからの心理臨床家像について考える」であり、川瀬正裕さん(79BA、81MA)に、日本の臨床心理学の資格制度の歴史や現状、今後の課題について話題提供していただきました。2015年9月、日本初の心理職国家資格が可決成立し、現在、日本の臨床心理学は転回点に立っていることを共有しました。その後のディスカッションでは、産業、医療、教育、福祉分野など様々な職場で心理臨床活動に携わっているメンバーと共に、これからの心理臨床家のあるべき姿について白熱した議論が行われました。また、参加者全員の近況報告も行われ、ICUの心理臨床家という共通のキーワードの下に集った仲間同士による世代を超えた語らいを通じて、同窓の絆を深めました。今後も、世代や地域を超えた同窓の心理臨床家の集いが、日々の臨床の気づきや励みを得られる場となることができれば良いと思っています。来年度も、多くの心理臨床家の皆様のご参加をお待ちしております。
文責:森田麻登(G2012)