プロフィール
静岡生まれ、東京育ち。2019年ICU卒業。2020年よりTikTok, Instagram, YouTubeにてMayu E Roomとして英語学習や留学に関する投稿を開始。現在は、SNSで情報発信する傍ら、英語講師をメインに、通訳や翻訳家としても活動する。
- 齋藤
- 今回は「今を輝く同窓生」初のインフルエンサーのインタビューということで、とても楽しみにしていました。
- Mayu
- このような機会をいただけてとても嬉しいです。よろしくお願いいたします!
- 齋藤
- Mayuさんのことは、うちでインターンをしていて、「今を輝く」の書きおこしも手伝ってくれている大学4年生の西山歩伽ちゃんが紹介してくれたんです。歩伽ちゃんはMayuさんのことをどこで知ったの?
- 西山
- いつもYouTubeやInstagramでMayuさんのことを見ていました!英語界隈のインフルエンサーさんの中ではとても有名な方ですし、特にコロナ禍の頃から大学生はSNSをする機会や時間がさらに増えたので、自然と知っていた形です。
- 渡辺
- 西山さんの学生生活は、まさにコロナ禍と重なっているのですよね。誰しも非常に大きな影響や損害を受けた数年間ですが、学生の方たちは全てがオンラインになって直接、触れ合う機会を持てないなど本当に気の毒でした。。。コロナ禍での大学生活を実際に体験なさって、あらためてどんな感じだったのでしょう?
- 西山
- 私は2020年入学なのですが入学と同時にコロナが始まったので、初めて大学に通学できるようになったのは大学3年の春でした。それまではほとんどオンラインでの授業のみで、家で授業を受けアルバイトする日々の繰り返しだったように思います。
- 渡辺
- 学校の勉強も1人でしていたのですね。
- 西山
- そうですね。加えて私は留学に行こうと思っていたので英語の勉強も個人でしていました。その時にYouTubeでMayuさんのラーメンを題材にしたshort動画を見たのが、Mayuさんを知ったきっかけだったと思います。
- 渡辺
- どんな動画だったんですか?
- 西山
- Mayuさんの動画は、短編的な面白いコミカルなものから、長編的な真面目な文法解説の動画まで色々な種類があり、ほとんど全部見ていたように思います(笑)
- 渡辺
- 自習しながら、プラスαとしてYouTubeなども活用して勉強しているんですね。
- 齋藤
- この世代の子との繋がりがなければ僕なんかはインフルエンサーを知ることなんてないので、ここにMayuさんが来ることは想像もしてなかったですね。
「アメリカに行きたくない!」と大ショックで大号泣でした(笑)
- 渡辺
- Mayuさんのご出身は、どちらなんですか?
- Mayu
- 生まれは静岡ですが、東京育ちです!地元の小学校から中高一貫校に進学し、留学は高校3年と大学3年の時にしました。
- 渡辺
- 高校3年での留学!周りは受験勉強まっ只中だと思うのですけど、どうして、そのタイミングだったんでしょう?
- Mayu
- そうですね、あまり希望する人が少ないタイミングかもしれません。高校3年の夏から1年間留学に行ったので卒業もみんなと一緒にできずでしたね。でも本当は高校2年で行きたかったんです。
当時ロータリー青少年交換留学プログラムに参加させていただいたんですが、そのプログラムでは東京での1年間の研修が必要で、その期間分留学が1年後ろになってしまいました。研修の目的は主に、留学先で日本の親善大使として、日本の歴史や文化について説明できるように、プレゼンの練習をしたり、かつ当時のインバウンドと一緒に旅行などすることで、英語のレベルも上げることでした。
- 渡辺
- アメリカではどちらでホームステイを?
- Mayu
- 高校3年の時はニュージャージー州に行きました。でも本当はアメリカじゃなくて希望は、メキシコ・ブラジル・フランスで出していました(笑)
- 渡辺
- どうして、メキシコ、ブラジル、フランスに?
- Mayu
- プログラムに入った時は周囲も「留学といえばアメリカ!」という感じで私も絶対アメリカに行くぞ、と思っていたんですが、研修の1年間の間に留学に行かれた先輩方のお話を伺って意識が変わりました。特にメキシコの方々がすごい輝いていて、「メキシコ絶対行きたい!こういう人たちになりたい!」と思っちゃたんですね。
- 渡辺
- そんなにメキシコから帰ってきた先輩は違って見えたんですね?
- Mayu
- 本当にViva!って感じでずっと楽しくて(笑)ラテンに初めて触れた経験でした。
- 齋藤
- 僕はね、1973年にコンドン先生に連れられてメキシコに行きました。往復の旅費は学科から出すぞと言われて、スペイン語でインタビューしながら卒論を書きましたね。メキシコではいい加減に時間がゆっくり流れてて、朝から晩まで喫茶店に座って眺めてるだけで暮らせるんです。それぐらいゆったりしててね。
- 渡辺
- 斎藤さんのルーツは大阪とメキシコなんですよね。Mayuさんと共通する何かがあるかも(笑)。でも、メキシコを第一希望にあげていたのに、「あなたはアメリカです」って言われた時は、どうでしたか?
- Mayu
- もう大ショック大号泣で(笑)。プログラムの中で行く場所や行ける人数が決まっているので、人気の国は取り合いになってしまうんですね。メキシコには友達が行くことになって、それも相まって大号泣でした。
- 渡辺
- それは、残念でしたね。。。でも、アメリカを希望する学生さんも多いのじゃないかと思うのですけど?
- Mayu
- それがいなかったんです。アメリカ第一希望の学生がいなくて、第三希望にも入っていない私が選ばれてしまって。
- 渡辺
- そんな大ショックの中で、アメリカに行ってみてどうでしたか?
- Mayu
- 最高でした!楽しかったことも、それ以上に辛いこともあって、全て含めてとても勉強になりました。メキシコでゆったりとした時間の流れで留学するよりも、ビシバシ厳しい環境でアメリカ留学できて良かったのかなと今なら思います。
- 渡辺
- 素敵ですね、Mayuさんのその物事の良い面にさっと適応なさる感じが。でも、ビシバシって、具体的には?
- Mayu
- 最初は特に本当に辛くて。言語的な壁もありますし、現地での感覚が日本で留学生を迎え入れるのとは全く違う雰囲気でびっくりしました。日本人は1人だけだったんですが、「移民かな?」みたいに思われる中で英語もあまり喋れず、先生から留学生として紹介されるわけでもなく、既にある友達の輪になかなか入ることもできず、1人ぼっちなことがかなり辛かったです。
- 渡辺
- ちょっと話が戻ってしまうけど、そもそも留学しようと思ったきっかけはなんだったんですか?
- Mayu
- 高校の時に、希望者が行ける2週間ホームステイプログラムがあってそれに参加したことです。人生初めてのアメリカに「こんな世界があるんだ!」と衝撃を受けて、海外に対して興味が湧き、もっと長い時間をかけてカルチャーやライフスタイルを知りたいなと思ったことがきっかけです。
- 渡辺
- そのアメリカが初海外だったんですか?
- Mayu
- いえ、家族旅行で小学生くらいの時にマレーシアに行ったのが初海外ですね。物心ついて吸収力が高い時に行った海外が、高校でのアメリカだったので特に衝撃が大きかったのかなと思っています。
- 渡辺
- 留学に対してご両親の反応はどうでした?
- Mayu
- とても協力的でした。特に母は、自分が英語を話したかったけど塾に通えなかった経験があるようで、自分の子供にはぜひ英語を学んで欲しいと思っていたみたいです。
- 渡辺
- やはり1年間の留学で英語力はぐっと向上しましたか?
- Mayu
- そうですね。元々ペーパー上の英語力はある程度あって留学前に英検準一級くらいのレベルではあったんですが、発音等の実践的な英語力は全然なかったのでそこの力がすごくついたかなと思います。
- 渡辺
- どんなふうに英語力を獲得していったんでしょう?
- Mayu
- 留学中は、正直最初は辛い期間が長く、半年経った頃に「このまま帰る訳にはいかない!」と思い自分からアクションを起こすことをがんばりました。そしたら飛躍的に実践的な英語力が伸びたと思います。
- 齋藤
- 高校生の時に留学するのはとても意味のあることだと思いますよ。今でも英語を喋れる人で、すごく綺麗に話せる人を見てみると、大学時代より前に海外経験がある人が多いと思うね。つまり大学から行ってる人は頭が言語を吸収する力がないんじゃないかなと思っているわけです。僕の英語は大阪弁発音や~とICUの先生に大笑いされたことを今でも覚えています(笑)
- 渡辺
- Mayuさんが17.18歳で留学なさったのが、とても良かったということですね?
- 齋藤
- そうやね。もし大学から行っていたら、今のように英語で何かを伝えていくことは難しかったのかなと思うね。歩伽ちゃんがそうだったように、若い子たちが引き込まれていっているわけやから。そういう風になれるっていうのは大変なことやからね。
ICUはやっぱり面白い人が多いですよね。バックグラウンドがそれぞれ全然違くて、そういう人達との出会いがあったこと、触れ合うことができたのがすごく楽しかったです。
- 渡辺
- 留学から帰ってきた時に、ICUに入学しようと思われた理由は?
- Mayu
- 帰ってきた時にはもう夏で、その年の冬に受験をしなければならなかったんですね。高校は帰国後すぐに卒業させてもらったので、家や塾で勉強できる環境ではあったんですが、大学は日米併願受験していました。実はICUは、一応受験しておこうの一校だったんです。
- 渡辺
- 海外の大学に行くとしたらアメリカですか?それともメキシコや他の国々で?
- Mayu
- もうアメリカ一択ですね、1年間で大好きになってしまって。実際にアメリカの大学に合格もしていて、本当は4年間アメリカの大学に通いたかったんですが金銭面や色々なことを家族とも相談してICUに通うことになりました。
- 渡辺
- アメリカのどんなところが、そんなに好きになったんでしょう?
- Mayu
- みんな自信や自分なりの意見を持って、外に発信していけるところやそれが当たり前になっている雰囲気が好きです。嫌な人とは付き合わない、好きな人と付き合うとか、自分を持っていてそれを出せるところが良いなと思いました。
- 齋藤
- Mayuさんは、今とてもそんな雰囲気があるように感じますよ。ICUの女性ってとても意識レベルが高くて自立してるんですよね。それで自信があるしね。そういう女性像はどちらかというと純粋な日本人女性とはちょっとちゃうんですよね、きっと。うちの家内もICU生で、高校時代にAFSでアメリカに行っているのでよくわかるのです(笑)。それがMayuさんが今言ってくれていたアメリカの良さであり、日本の女性の持っていない部分だと思うね。こんなこと言うと女性陣に怒られるかもしれへんけど(笑)
今のグローバルな世界ではそれがないと日本人の存在感が示せないので、とても重要になってきていると思うのです。僕は頭の中でその重要性を認識しているけど、Mayuさんはそれを感覚的に認識していたというのは素晴らしいことだと思うね。
- 渡辺
- Mayuさんは、小中高と過ごしながら日本の窮屈さや違和感を感じることはありましたか?
- Mayu
- 窮屈というよりかはアメリカの高校生活への憧れがあって留学しました。ハイスクールミュージカルやグリーのDVDを全部持ってるくらい大好きだったんです。恋愛もあり、お笑いもあり、ちゃんと勉強もして学校生活が充実していて、その中でもそれぞれの登場人物の中で苦悩があったり。「え、こんなハイスクール生活最高!」と思って高校留学もしたいなと思ったんです。
- 渡辺
- 留学当初は大変だったけれど、日本とは違う世界で充実した日々を体験されたことは宝物ですよね。留学後に選んだICUも、そういう意味ではとても自由な大学だから、あまり違和感はなかったかもしれませんね。
- Mayu
- そうですね。とにかくリベラルアーツ大学に行きたいと思っていて、日本でリベラルアーツを学べるとなるとICUでしたね。キャンパスも学べる環境もとても素敵で、自由な感じが海外と似ているなと思います。
- 渡辺
- ICUでの学生生活は、どうでしたか?
- Mayu
- 楽しかったです!やっぱり面白い人が多いですよね。バックグラウンドがそれぞれ全然違くて、そういう人達との出会いがあったこと、触れ合うことができたのがすごく楽しかったです。
- 渡辺
- 今はインフルエンサーとしてご活躍ですけれど、大学に入った頃には将来や仕事のことは考えていらしたんですか?
- Mayu
- 全然です(笑)。私はあまり未来や先のことを考えない人間なので「今を楽しむ!」を大切に、行き当たりばったりで、1.2年の頃は仕事や就職のことは全く考えていなかったですね。就職するかも決めていなかったです。
- 渡辺
- ICUでは3年生の時にまた留学なさったんですよね。
- Mayu
- そうです!アメリカの大学に留学できるからということでICUを選んだのもあるので。
- 渡辺
- どちらの大学に?
- Mayu
- ミドルベリー大学っていうバーモンド州の大学です。ICUで言語教育とMCC(メディア・コミュニケーション・カルチャー)をダブルメジャーしていたので、言語教育に強い大学を選びました。
- 渡辺
- ミドルベリー大学は、どうでしたか?
- Mayu
- 勉強がとにかく大変でした。ICUも勉強がとてもキツいですけど、比べ物にならないくらいキツくて(笑)。毎日、明日までに30ページ読んで論文書いてきてね、くらいのほぼ寝れない程の課題の量が出て、ほとんど図書館に住んでいましたね。
- 渡辺
- ネイティヴも含め、現地の大学生はみんな同じように大変だったんでしょうか?
- Mayu
- そうですね。でもやっぱりアメリカ人は要領がとても良いと思います!留学生は言語の壁もある中で専門性の高いことを学ぶので、普通の英語力だけではできないこともありますし。論文やプレゼンなどでしっかりAの評価を取りたい!となると、結構頑張らないといけなくて必死でした。
- 渡辺
- 高校の時はコミュニケーションが難しかったとおっしゃいましたけれど、大学では?
- Mayu
- 大学では留学生のオリエンテーションがあったので留学生同士はすぐに仲良くなれて、現地の学生とも授業が一緒だったのですぐに打ち解けられました。あとは部活が一番大きいと思いますね。私はずっとダンスをやっていたので、そこでのダンス部の友達が一番仲良かったです。
- 渡辺
- どんな種類のダンスを?
- Mayu
- 5歳からクラシックバレエをやっていて、大学に入ってからストリートダンスをやり始めて、留学中も習ったり、部活として続けていました!
- 渡辺
- ICUのダンスサークルは忙しかったですか?
- Mayu
- そうですね、練習は毎日ありました。
- 渡辺
- 留学先でも勉強が大変な中でダンス部の活動も楽しんで、1年でクリアして帰ってこられたんですね。ハードに頑張ったことで、どんな成果を手になさったと思いますか?
- Mayu
- 当時学んだことで今のお仕事に活かせていることももちろんありますし、何より勉強を頑張る力みたいなものが自分の糧になったかなと思います。あとはクリティカルシンキングとかを学べたのは自分の中でとても大きいです。
頑張れば頑張るほど目に見える形で結果として出てくるので、今はモチベーションが高く、自分に合った働き方ができていると思います。
- 渡辺
- 帰っていらしたのは4年生で、そこから就職活動でしょうか?
- Mayu
- そうですね。5月31日に帰ってきて6月1日には就活してました(笑)
- 渡辺
- Mayuさんは日本とアメリカ、もしくは他の国でも、どこで就職を考えていたんですか?
- Mayu
- 一旦日本に戻って働くつもりでしたね。留学中はボスキャリ(ボストンキャリアフォーラム)とかにも参加していました。とりあえずアメリカでは勉強に疲れてしまっていて、日本に戻りたい気持ちが強かったです。
- 渡辺
- それほど勉強がハードだったんですね。今はインフルエンサーが本業だと思うのですけど、就活ではどんなジャンルを考えていたんですか?
- Mayu
- お恥ずかしながら、あまりこれと言って考えてなかったんです。当時は活動もしていなかったですし、インフルエンサーっていう名前も世の中になかったんじゃないかなと思います。英語を使って仕事をしたいな、とは思っていました。でも就活が全然うまくいかなくて本当に大変でした。履歴書を出しまくって引っかかったところに行った感じですね。
- 渡辺
- 就活の何が、最も大変でしたか?
- Mayu
- バランスが大変でしたね。日本人の自分を全面に出していけば良いのか、留学してこういう価値観が身につきました!の部分を出せば良いのか。どうしたら企業に好かれるバランスを取ることができるのか全然わからなくて、就活サイトを参考にしながらも、本当の自分で採用して欲しいなという気持ちもあったので、最初は結構自分を出していたんですが、あまり好かれませんでしたね(笑)。
- 渡辺
- 最終的に就職が決まったのは、やってみたいことができそうな会社でしたか?
- Mayu
- 企業のコンセプトには共感していたんですが、とてもドメスティックな会社だったので実際に入ってやることは思い描いていたこととはギャップがありましたね。「どんなことが本当に自分に向いているのか」などと考え始めていたところ、コロナが始まりました。
- 渡辺
- 生活が一変しましたよね。。。
- Mayu
- そうですね。すごく暇になってしまって(笑)。「何かしたいな」と思った時に自分のパッションである英語教育で少しずつ動画投稿を始めました。で、すごく良い反応をいただくことができて。その時はまさか自分がクリエイターになるとは思ってもいなかったです。
- 渡辺
- 最初はどんな内容の動画をあげていたんですか?
- Mayu
- 私は元々洋楽が大好きで歌で英語を学んでいたので、歌から表現や文法を学べるよ!っていう動画を投稿していました。
- 齋藤
- それはすごく面白いね。
- Mayu
- ありがとうございます!動画を投稿する中でたくさんの反応をいただいたのですが、一番嬉しかったのは、「留学全く考えていなかったけど、Mayuさんの動画を見て留学が決まりました!」「ICUに合格しました!」などのメッセージをいただいたことですね。
- 渡辺
- 最初は、どのくらいの間隔でアップしていたんですか?
- Mayu
- 今もですが隔日であげるようにしています。
- 渡辺
- フォロワーさんは今、どのくらい?
- Mayu
- 総フォロワー数は45万人くらいです。
- 齋藤
- それはすごい!
- 渡辺
- インフルエンサー業はスピードが早いって聞きますけど、そういった不安は、こんなに人気のMayuさんにもあるのでしょうか?
- Mayu
- それは常にありますね。やっぱり、前の動画よりももっとわかりやすかったり、もっと面白くしたいな、どうやったらもっと見てもらえるかな、ということを常に考えています。あとは、英語系インフルエンサーも多く、似たようなコンテンツになりがちなので、どう差別化させていくのかも大切だと思っています。一番気をつけているのは「誰もオフェンドしないように」ということです。もし動画をあげて思いがけない反応をいただいた時には、時間をかけて作ったものでも消したりしますね。
- 渡辺
- オフェンド、攻撃に見えないように気をつけるのは、言葉遣いとかですか?
- Mayu
- はい。たくさんの人が見てくれるので表現には特に気を遣いますし、自分の動画を見て誰かが傷つくことがないようにしたいと思っています。
- 渡辺
- 動画投稿を始めてから、手応えは日々、実感できるのでしょうね。
- Mayu
- やっぱり波があるのでずっと右肩上がりではありません。他のYouTuberさんも同じで、波が大きいのでそれによって動画の系統を変える方もいるくらいです。
- 齋藤
- 聞いていて面白いなと思ってんけど、飽きられないことが大事なんですね。常に新しいことをやっていない限り落ちていってしまう。
- 渡辺
- 本当に難しいでしょうね。Mayuさんのフォロワーさんはどんな方が多いのでしょう?
- Mayu
- 私は10代から20代の方が半分以上です。TikTokだと6割くらいが女性で、男性4割ですね。でもプラットフォームによってそれは変わってきます。YouTubeだと女性4割、男性6割になります。
- 渡辺
- YouTuberになりたい子どもたちも多いと聞いたりしますけれど、お勧めしますか?
- Mayu
- 一概に、誰にでもお勧めできる!とは思わないですが、まずは「やってみる」ことが大事だと思います。自分が情熱を持ってやれることを、色々なテイストで挑戦してみて、視聴者さんの反応を見るのはとても大切です。例えば私だったら、歌いながら英語の歌詞を解説する動画、ちょっとコミカルに留学中の出来事を演じてみる動画、真面目に文法を解説する動画など様々なスタイルで投稿してみて、需要がありそうで、かつ自分でも好きなものを継続していくイメージです。だから、最初はやっぱりトライアンドエラーですね。
- 齋藤
- それは傾向や変化をデータで分析したりまとめたりして、次の内容を考えたりするもんなのですか?
- Mayu
- 知り合いのYouTuberさんにはエクセルでデータを管理して、分析している方もいらっしゃいますね。私は感覚派で行き当たりばったりなので、あまり考えずに自然とやっているんだと思います。
- 齋藤
- なるほど。そのことはちゃんと頭の中にあって、何が大事で、何がそれほど重要視する必要がないのかっていうことの、選別がちゃんとできているわけですね。う~ん、やっぱりICUの子って優秀なんだなって、改めて思いますね。頭の使い方が素晴らしいですね。
- 渡辺
- 表に出る仕事で注目されている分、自分自身を守るために気をつけていることはありますか?
- Mayu
- 家のすぐ外では撮影しないだとか、撮影する時は部屋のカーテンを全部閉めるだとか、細かいことも気をつけるようにしています。
- 渡辺
- Mayuさんのようになりたい女性、女性に限らずですけれど、たくさんいらっしゃるでしょうね。
- Mayu
- 嬉しいことにそういってくださる方、特に女性が増えてきてくださって。あとは留学に興味あるのって多分女性の方が多いですよね。最初は男性ファンの方が多かったんですが、留学や英会話のtipsのコンテンツも出すようになって今では嬉しいことに、女性のファンの方が多いくらいです。
- 渡辺
- 憧れが強い職業ですけれど、実際のところYouTubeだけで暮らしていけるものですか?
- Mayu
- 案件や講演も含めれば、多分生活していけると思います。頑張れば頑張るほど目に見える形で結果として出てくるので、今はモチベーションが高く、自分に合った働き方ができていると思います。
- 渡辺
- ずっとこの仕事を続けていきたいですか?
- Mayu
- 今回本を出版させていただいたんですが、そんな風にこの活動が次の活動に繋がれば良いなと思っています。自分のライフステージもこれから変化すると思いますし、まだわかりませんね。
- 渡辺
- 最後に、ICUを受験したいと希望してくださる学生の皆さんや、ICUの在学生たちへメッセージをお願いできますか。
- Mayu
- 私は「やって後悔」というのはないと思ってて、やったら後悔じゃなくて「経験」になると思うので、「やらないで後悔するよりはやって経験にする」っていうのを常に思うようにしてるので、それを思ってくださったらいいかなと思います。
- 齋藤
- 素晴らしい、その通りやね。
プロフィール
Mayu
高校3年時にアメリカのニュージャージー州に1年間留学。帰国後、日本とアメリカの大学を併願受験し、国際基督教大学への入学を決意。言語教育とメディア・コミュニケーション・文化を二重専攻し、3年時には、アメリカのバーモント州に1年間留学。2019年ICU卒業。2020年よりTikTok, Instagram, YouTubeにてMayu E Roomとして英語学習や留学に関する投稿を開始。現在は、SNSで情報発信する傍ら、英語講師をメインに、通訳や翻訳家としても活動する。
著書
「パパッと頭に入る 英語の動詞図鑑」
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