2012年3月10日(日)、アラムナイハウスにて、第19回心理臨床家の集いが開催されました。ICUの卒業もしくは修了生で心理臨床に携わっているメンバーの相互研鑽と親睦をはかるネットワークとして、毎年総会を持っています。
今回はテーマを「組織臨床について」と題して久能代嗣(‘73B.A.)さんに、より良い臨床を行なうために「組織」をどのように捉え、どう動いたら良いのか、話題提供と体験グループをファシリテートしていただきました。私たち臨床家の多くは学校、病院、会社などの組織の中で働いています。集まった13名(参加者の卒業年次は1969年から2002年まで)も様々な現場で働いています。会ではコンサルテーション場面をデモンストレーションしながら、小グループでのディスカッションを通して、参加者それぞれが組織内でのあり方を振り返り、今後の動き方について気付きを得ることが出来ました。心理臨床の分野では組織臨床は新しいテーマであり、まだ教育も確立していません。今後、必要な分野として認識された貴重な学びの時間になりました。
文責:宮城 整(38)