少数精鋭のICUですが、卒業生の活動分野はとても広く、ユニークな活動をしている人がたくさんいます。留学生など、過去に大学に在籍した方々も同様です。そんな先輩たちの中でも特にICUと同窓会の知名度や魅力度のアップに貢献してくださった方々に、同窓会がDAY(Distinguished Alumni of the Year)賞を贈呈しています。
ICU祭では、その年のDAY受賞者をお呼びして、大学時代の話からご自身のフィールドの話まで、幅広く自由にお話いただくDAY TALKを開催しています。もちろん、在校生も出席可能です(どんどん来てください)。どんな先輩がどんな学生時代を過ごし、どんな就活をして、どんなフィールドにすすんで行ったか。どこに行っても少数派のICU生ならではの苦労、楽しみ。みなさんの先輩達が自由に語る笑いあり、涙ありのTALKです。
2015年のDAY TALKは、ID:84の安井清子さんに登壇いただきました。教育学専攻の4月入学生で、大学時代は「ワンゲルに明け暮れた」という言う安井さん。当日は、大勢のワンゲル仲間が駆け付け、部活・サークルが活発だというICUの意外な一面が垣間見られる盛況ぶりでした。
子ども達の童話の世界への思い入れが強かった学生時代。学校推薦を得て決まりかかった大手出版社へ就職を目前に、童話の語りや人形劇に魅せられ、急きょ進路変更。人形劇団体に「就職し」、就職担当の先生を驚かせた安井さん。その後、その仕事からタイの難民キャンプに派遣され、キャンプで生活するラオスのモン族の子ども達とのやりとりを通して、モン語を覚え、絵本の読み聞かせの活動を展開します。
その後、難民キャンプで出会った、文字をもたないモン族の人たちの民話再採集のために、ラオスへと拠点を移します。民話を録音しにお年寄りをたずね歩いて、「あの日本人は一体なんの支援に来たのか」と、村人たちに不審がられたとか。けれどもそうした活動が縁となって、ラオスでの図書館づくり、日本国内での民話の執筆やラオスを紹介する講演と、彼女の活動はどんどん広がって、今日に至ります。
同窓会は、在校生とこうしたユニークな先輩たちとをつなぐパイプです。ぜひ、次回のDAY TALKを聞きにいらしてください。