支部会活動報告 4月15日(土) コーヒー&ワインアワー
「心理学が国際開発に貢献できること」
「心理学が国際開発に貢献できること」と題して開催した4月15日(土)のコーヒー&ワインアワーでは、佐柳信男さん(山梨英和大学人間文化学部教授)に発題をご担当いただきました。心理学がご専門の佐柳さんは、JICA研修のテキストとして使われている「現場の声からひもとく国際協力の心理学:農村開発分野のプロジェクトを事例として」の共著者であり、市場志向型農業振興(SHEP)アプローチ国内支援委員も務めています。
国際協力プロジェクトの現場ではインセンティブやペナルティが用いられることも多いですが、近年ではこれらアメとムチの弊害も知られるようになりました。プロジェクトの成功と密接に関係する当事者のモチベーションについて、現場での調査やJICA研修の経験を通じて得た佐柳さんの知見をうかがい、13人の参加者の間で活発なディスカッションが行われました。
調査活動を通じて現場で起きていることを研究対象とし、そしてまた、研究の結果をプロジェクトの現場にフィードバックしている佐柳さんの活動から、立場の異なる参加者も様々な刺激を受け、有意義なひとときを過ごすことができました。
「現場の声からひもとく国際協力の心理学:農村開発分野のプロジェクトを事例として」
https://openjicareport.jica.go.jp/pdf/12264172.pdf
ICUICUの会(文責:中川英明 CLA85/GSPA87)